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スクリーンの投影データを自分のペースでめくりたいという受講生からの要望

「研修中に、ずっとスクリーンを見ているのって、けっこう疲れますね…」

研修中の休憩時間に、若手の受講生からこんなフィードバックをいただきました。
なんでも、前方のスクリーンに投影されているパワーポイントのデータを見るのが疲れるのだとか。

いまでも、PowerPointを使わずに、ホワイボードに板書のみで研修を進める講師の先生は数多くおられますが、多くの先生はプロジェクターを使って投影用データを映しながら講義を進めるスタイル。
講師は投影用のデータをわかりやすく、見ている受講生がしんどくならないように、ページ数や色使い、フォントの色や大きさ、文字数に気を配り、アニメーションも極力セーブしながら必要最低限のページ数で効率的・効果的な投影データづくりを行っています。

しかし、研修の進行に合わせて必要なページを投影するのは講師の役目。
当然のことながら、講師主体でページをめくっていく訳ですが、そこで冒頭の言葉をいただきました。

彼は続けて「(投影されているデータ)自分のペースでめくることができないですかね?」とも。

なるほど、最近のわたしたちはスマホの影響で自分でページをめくることに慣れています。
当然のことながら若い世代の方ほど、その傾向は強いはず。
半ば強制的に見せられる研修中のデータを講師主体でどんどんページをめくっていくのは、見ていて疲れるものかもしれません。

以前、講師が投影するデータを卓上にある個人のタブレットに飛ばして、受講生が手元で見ることができる研修を知りました。
当然のことながら受講生は登壇している講師やスクリーンに投影されているタブレットと同じ画面を見ることはありません。
みんな、ずっと下を向いてタブレットを見たまま。

「あれっ?これなら、別に一堂に集合しなくても良いんじゃない?各々会社の会議室で同時にネット配信すればよいし、下手すれば自宅でも見れるし」と思います。
まるで、映画館に行かずとも、自宅でオンデマンド、サブスクリプション型の映画を観るのと同じカンジ。

それだと、集合研修の意味がない。
一緒にディスカッションしたり、演習をやったりすることに意味がある…。
いまでもそう思いますが、今やAIの時代。
実際にネットで学ぶイーラーニングもどんどん広がっています。

一堂に会して集合しなくても学べるチームワーク演習、お互いに顔を合わさなくてもリアルに討議できるグループディスカッションなど、これからの研修はどんどん変わっていくハズ。

わたしたち研修会社もそして講師も…、あたらしいOff-JTを作り出し、そして対応していかなければなりませんね。

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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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