管理職研修では夜間講義も実施するべきです。
では、受講生が研修所に宿泊して一泊二日の宿泊研修を実施する場合、初日の夕食後の後にも研修は実施すべきでしょうか。
通常の一日企業研修の場合、研修終了時刻は17時または遅くても18時。
これは会社の就業時間と合わせているためで、この時間帯より遅くまで研修実施をすることは、まずありません。
しかし、宿泊研修の場合、夕食は通常18時からスタート。
そのまま懇親会を行う研修もありますが、懇親会を行わないのであれば夕食が19時に終了すれば就寝まではかなりの時間があります。
せっかくの宿泊研修ですからこの時間を使わない手はありません。
夕食に1時間とったのであれば、Case15のように19:00から21:00まで夜間講義やグループディスカッションを行うのも良いでしょう。
この場合、気になるのがこの時間帯は残業になるのか?と言うこと。
これは厳密にいうと(集合時間にもよりますが)残業扱いになる可能性が高くなります。
そこで、管理職だと残業手当も気にする必要もありませんし、曜日設定も休日出勤手当の対象にならないように初日が金曜日、翌日が土曜日と言うパターンで設定できるため、宿泊研修は管理職研修を中心に設定するクライアントが多数を占めます。
ただし、夜間研修はできればあまりがっつり講義などを行うことは避けて、ディスカッションをメインにしたり、翌日の発表資料を作成する時間にするなどが効果的。
あくまで、日中の講義の補完的な役割で設定しましょう。そうすれば、受講生の抵抗感も少なく研修効果もあがります。
最後に一点、研修テーマについてのご提案とすれば、宿泊研修での管理職のためのタイムマネジメント研修はカリキュラム上の注意が必要です。
なぜなら、夕食後の研修時間帯で「どうすれば、残業が減らせるか」と言うデ討議テーマだと、笑うに笑えませから。