研修を実施するにあたり、研修会社や研修講師が事前にクライアント様から情報が欲しい項目がいくつかあります。
これらを数回に分けてご紹介していきたいと思います。
まずは、受講生の職掌や年齢層があります。
階層別に研修を実施するのであればなおのこと、その研修に集められる受講生はなんらかの形でかカテゴライズされているはず。
管理職になったばかりなのか、将来のリーダー候補なのか、挙手性で幅広い層の受講生が集まるのか…。
加えて、男性と女性の比率も知りたい情報のひとつです。
できれば、学卒以上かどうかも研修レベルを設定するうえで重要です。
特に新入社員研修や若手社員研修だと、学卒は90分の講義(授業)に慣れていますが、高卒ではそんなに長い時間を机に座って講義を受けた経験がありません。
集中力やお手洗いのことを考えると、90分単位でカリキュラムを組むのか、1時間に一度の休憩を取るのかにも関わります。
また、受講生の年齢層が高いのであればテキストのフォントも大き目に変えなければなりません。
フォントにもよりますが、通常若手社員~中堅社員の場合はテキストのフォントは、9~10ptで作成しますが、管理職など年齢層が高くなると、10~11ptのフォントを多めにするなどの配慮を加えます。
また、午後の最初の休憩は管理職や年配者・女性が中心の研修の場合はお手洗いのこともあるので、昼食後60分程度で一度休憩をとったりします。
実際には研修が始まってから受講生の様子を見て休憩をセッティングしますが、講師はカリキュラムのどこで休憩を入れるかを常に考えていますので、学卒か否か年配者が多いのか若年層が多いのか?などの情報は大変助かるものです。
他にも、受講生は研修そのものに慣れがあるのかどうか?受講生同士はお互いに職場で顔を合わせている者同士なのか?ほぼ初対面なのか?も、アイスブレイクの種類を変えたりするなどの工夫をしますので、講師にとっては研修をプログラミングするうえでとても重要な情報です。
以上のことから、受講生の属性は講師が事前に知りたい情報の中で非常にウエイトの大きなものだと言えるでしょう。