経営コンサルタントの方によると、クライアントの会議にオブザーブさせてもらうと、どんな会社かよく分かると言います。
同様に私たちは企業研修をおこなっていると、その会社がどんな会社かとってもよく分かります。
通常、講師は研修の30分程度前には会場入りしますが、営業担当者のスキルアップ研修を依頼してこられたあるクライアントは開始20分前には受講生の半数以上がスタンバイしていました。
決して余裕のある方々ではないので会場でパソコンを開いていたり携帯電話で顧客らしき人と打ち合わせをしたりしていましたが、開始10分前には全員集合したので早めに研修をスタートすることが可能に。
二日間連続の研修でしたが翌日も集合パターンは前日と同じ。
研修もテンポよく進みとても有意義な研修を実施できた記憶があります。
反対に顧客対応をしていたので研修時間に遅れてくる、頻繁に携帯に電話が掛かってきて離席する…
などの会社もちらほら見受けられます。
「営業ですからね」と人事の方は仰るけれど、前述のように営業研修でも顧客応対は休憩時間だけでキッチリ済ませてします企業もありますよ。
真に「顧客第ファースト」を考えるのならば、従業員のスキルアップの重要な機会である研修に集中することも大切でしょう。
「顧客対応していたので、(研修に)遅れました」は一見一生懸命顧客第一主義で仕事をしているようにみえるけれど、実は日常的に計画性の低い仕事をしているのかもしれません。