企業研修の場合、こちらから会場を指定することはありません。企業のご担当者に会場確保の依頼をして、あとは決定した会場の座席レイアウトのリクエストをするのが一般的な流れです。
今まで印象に残った研修会場の一つが、大ホールで受講者15名の研修をしたり…

などもありますが、一番印象に残った研修会場は、某大手製造業の地方工場で実施した「社員食堂での研修」でした。
自社で研修をしたいが、全受講生を収容できるサイズの会議室がないというクライアントはありますが、その場合は貸会議室を借りるケースが大半です。しかし、地方の場合は近くに貸会議室がないというケースもあって、現場の方への研修はやむなく工場の食堂で実施…というケースもなくはないのです。
しかし、その場合も食堂の隅っこで、なおかつ衝立を立てて周囲から見えないようにと何らかの工夫をするケースが多いのですが、その時はかなりオープンな雰囲気で実施しました。実施した工場は3交代制なので、常に社員が食堂にやってきます。おまけに周囲から丸見え状態で研修をするものですから、受講生にちょっかいを出しに来る社員もいる始末。厨房では調理スタッフ同士の声と食器の当たる音がし、なにより、午前中はお味噌汁のいい匂いが、午後はスパイシーなカレーの匂いに包まれるなど、五感を刺激する誘惑がいっぱい。
しかし、不思議なもので受講生はなにも食べていないのに、その研修は、まるで食事をしながら受講しているがごとく笑顔で楽しい研修となりました。静かで集中できる環境下での研修も重要ですが、お互いにリラックスした状態で受講できる社員食堂での研修も、ひとつのやり方なのかも知れませんね。
