通常は研修会社が事前の打ち合わせの際に確認していますが、講師のお昼ご飯をどうするか?は、事務局として頭を悩ませるところです。
1.準備しない。講師自身で持参してもらうか、自分で外に食べに行ってもらう
2.準備はしないが、事務局の方と一緒に近くのレストランに行って一緒にたべる
3.クライアントがお弁当を準備して、講師控室で食事をしてもらう
会社によって方針もちがうので一概には言えませんが、地方の工場や食堂設備のある自社研修施設でもないかぎり昼食の準備は必要ありません。
昼ごはんの準備がないので怒ったという講師は会ったことがありません。
ただし、講演会で著名な先生に講演を依頼した場合は、控室にお弁当を準備するのが通例です。
ちなみに、少し高めの「おっ!」と言うお弁当が出てくると、ちょっとだけモチベーションがあがることもあるようです。
一般的な研修の場合は2のケースがいちばん多いのではないでしょうか。
特に遠方からきた講師は地理的なことがわからず、研修会場が地方都市の場合だと、どこにレストランがあるのか?どこにコンビニがあるのかもわかりません。
そんなときに事務局の方が同行していただけるとありがたいですし、午前中の受講生の様子など率直な意見交換も行えます。
問題は講師の昼食代を誰が払うか?ですが、これもケースバイケース。
講師も「自分が払うのかな?奢っていただけるのかな?」と迷うところ。
事務局の方も「ここは、ワリカンで…」とは言いだしにくいでしょう。
もし、講師のランチ代は講師自身で払うのであれば、先に研修担当者がレジに行って「(支払いは)別々でおねがいします」とレジ係にいえば、講師は自分の分は自分で払います。
この場合も講師から「奢ってくれなかった」と不平を言われたことはありませんので、ご心配なく。
かなり以前の話しですが、地方の支店で若手社員の研修を実施したとき。
担当の方は本社から事務局を担当するように指示されているだけの様子で、研修開始前に名刺交換した後は、プイっと研修会場を後にしてしまい、教室に戻ってきません。
12時になって受講生は全員昼食に出たのですが、待てど暮らせど担当者は現れません。
いただいたお名刺に電話をしたら「担当は昼食に出ています」とあっけない返事。
仕方なく建物の外に出たのですが、幹線通り沿いの閑静な住宅街で、レストランもコンビニもありません。
従業員はお互いマイカーに分乗してどこか遠くのレストランに行っている様子。
あきらめて教室に戻りましたが、結局、昼食抜きで午後の研修を実施しました。
研修が終了しても担当者は現れず、電話をしても「離席中」。
最後は受講生と一緒に机を原状復帰して、電気や空調を消して、自分でタクシーを呼んで新幹線の駅まで帰ってきました。
怒ることはありませんが、なんだかその対応がおもしろくてクスっと笑ってしまったことを覚えています。
たったこれだけでも、この会社の仕事に対するスタンスや、社内のコミュニケーションを知るよい機会になりました。
じつは、この話しには後日談があるのですがそれはまた、別の機会に。。。