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色々詰め込んだ幕の内弁当研修は効果が薄い

なんのこっちゃ?と言うテーマですね。

しかし、研修カリキュラムをつくるうえで、とっても重要なことがらです。

ふだん、研修の機会がすくないクライアントほど、一回の研修にたくさんのカリキュラムを盛り込もうとされます。

会社に入社して3年目の社員に研修したいねん。
とくにコミュニケーション能力が欠けてて報連相ができてへん。
お客さんへの電話も敬語ができてへんから、こっちがヒヤヒヤするわ。
ちょっと言うたら、すぐへこむからメンタルも弱いんやろうなぁ。
だいたい、論理的にものを考えることが苦手やからお客さんへのプレゼンも下手。
会社戻ってきてパワポで資料を作り
計画性がないから時間管理のやりかたもわかってへん。
このあたり、一日の研修でなんとかならへんやろか…?

…って、なんともなりません。

これを研修カリキュラムに置き換えると…
  ー コミュニケーション研修
  ー 報告・連絡・相談研修
  ー ビジネスマナー研修《敬語編》
  ー レジリエンス研修
  ー ロジカルシンキング研修
  ー プレゼンテーション研修
  ー パソコン研修《PowerPoint編》
  ー 段取り力向上研修《PDCA研修》
  ー タイムマネジメント研修…などなど。

実際にはここまでリクエストされるクライアントはおられませんが、これに近いオーダーはときどき承ります。
これで一日のカリキュラムを組むと、ハイッ次、ハイッ次とカリキュラムが進んでいき、研修が終わった受講生は「なんか、いろいろやったけれど、どっと疲れた。。。結局、今日は何を学んだのだろう…」となるのです。

言いかえると、幕の内弁当のようにいろいろ入っていておいしいけれど、食べ終わった後に
『結局中身が、なにだったか覚えていない』と、なるわけです。
(幕の内弁当好きの方、ごめんなさい)

それに対して「今日の研修はタイムマネジメント研修です!」と、メッセージをひとつに絞ると受講生の理解度はグンと上がります。
朝から夕方までずっとタイムマネジメントをやるわけですから、当然ですね。
まるで、おいしいカレーを食べたときみたいに、ピリリと辛さが印象にのこります。

研修で、あれも…これも…は禁物です。
受講生の課題を絞って、スパイスのきいたカレーのような研修を考えましょう。

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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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