「先生の目に留まる受講生が居たら、研修後に教えてください」
このようにクライアントの研修担当者から研修前に依頼されることがあります。
目に留まる・・・は、良い意味でも悪い意味でも“目立つ”と言うことでしょうか。
まず、クライアントからのこの依頼に応えることは意外と簡単なので、講師としては「少し助かった」とも思います。
なぜなら、目立つ受講生はそれだけ研修時間中に個性的な思考や発言、行動をとるため、研修終了後に提出する講師レポートに記載するボリュームを増やすことができるから。
困った依頼が「研修後のレポートで、受講生全員のフィードバックが欲しい」と依頼される場合。
もちろん、少人数の研修に限りますが、それでもこの依頼は講師にとっては大きな負担。
その理由は、受講生が研修中に目立つ発言や行動をしなければ評価のしようがないから。
つまり、自ら情報発信する受講生への評価はできますが、情報発信しない受講生についてはレポートが書けないのです。
また、研修終了後のレポート作成は意外と手間暇のかかるもので、講師はレポート作成のために一生懸命に研修中の発言を拾ったり、特記事項をメモったりしています。
そのうえ、全員のレポートとなると、先ほどの受講生に対しては特別に意識を向けておかなければなりません。
講師が肝心の研修に集中できないのです。
研修終了後のレポート作成のために、講師が研修に意識を向けられないのであれば、それは本末転倒です。
おまけに自ら発信しない受講生の評価は、ある程度講師の想像や推測に頼らざるを得ません。
よく考えると、果たしてそのような個別レポートに意味があるのかどうか・・・。
受講生全員の評価が必要であれば、評価ができるようなカリキュラムに変更する必要もありますので、事前のお打合せ時にご依頼ください。
お問い合わせ頂ければ、受講生評価を組み込んだ研修プログラムを提供いたします。
また、オブザーバーにアセッサーと呼ばれる評価者をつけて、アセッサーレポートとして納品いたしますので、料金などはお気軽にお問い合わせいただければと思います。