新型コロナウイルスにより集合型研修や対面型ビジネスセミナーからリモート型研修、オンライン研修のお問合せが少しづつではありますが増加しています。
とは言え、まだまだクライアントも研修会社も講師も手探り状態。
現在はトライアルアンドエラーを繰り返しながら実績を積んでいる状況です。
こんな状況だからこそ研修会社のプランナーにはいち早くオンラインセミナー経験者からの情報を収集して知識習得していかなければなりません。
そのような状況下で研修会社のプランナーや営業担当者で理解がバラバラなのが『リモート研修の所要時間』。
通常の集合研修であればAM9:00スタートで途中1時間の昼食休憩を挟んで、夕方17:00終了。
実際の研修時間は7時間と言ったところが標準です。
しかし、オンラインでの研修はずっと画面を見つめて集中しているために受講生、講師共々に疲労度は集合研修の比ではありません。
講師は全身の感覚を利用して画面の向こう側にいる受講生の意識や態度、集中力などを集めているため長時間のオンラインは疲労度も極限に達してしまいます。
もちろん、受講生も状況は同じ。
最近になって、必ず1時間に一回10分~15分の休憩を取る、ひとつのセッションは10分程度にする、なるべく講師と受講生のやり取りを増やしたり、回したりする。小まめにアンケートを挿入して興味を継続させる、ブレイクアウトルームを多用して、受講生同士で会話させる…などのテクニックも一般化されてきました。
しかし、クライアントもまだまだリモート研修に対しては知らない事ばかりです。
「オンラインで実施するけれど、研修時間は昨年と同じ9時-5時でいいよね?」の問いに、いとも簡単にOKを出してしまうプランナーもちらほら。
オンラインでのリモート研修は、できれば半日の3時間。長くても10時~15時(途中昼休憩1時間)の4時間までが限度。
今後、これらを解消する新しいソフトが開発されたり、アプリケーションの出現によって、リモートの研修の所要時間はリアルな集合研修と変わらないぐらいにまで伸ばすことが可能になるでしょう。
しかし、2020年現在の環境では所要時間はますます短く、画面越しでも効率よく身につく研修に軸足が動いていくことが十分に予想されそうですね。