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プロジェクターの選び方《卓上型編》

前回は天吊り型のプロジェクターをご紹介しました。

天吊り型のメリットは何といっても設置スペースを気にしないので、大きさや重量など持ち運びの制約がありません。
それに対して卓上型は種類も多いうえに機能、大きさ、持ち運び、金額など検討事項が多く選定に悩みます。

大切なことは新規購入のプロジェクターを『どのような目的で、どこで使うか』です。

プロジェクターは家電量販店で8万円程度のエコノミーなものから20万円をこえるものまで種類が豊富。
しかし、目的も決めずに予算ありき…ではあまり感心しません。
いくつかのポイントをご紹介します。

【解像度】

プロジェクターを研修のみの使用で、会議や社内ミーティングで使用しないのであれば、解像度はXGAやWXGA規格で十分です。
なぜなら、研修で使用する投影データは後方席からもラクに見えるフォントの大きさを使っているから。

財務諸表など細かなExcelのデータを投影データで見せることはありますが、基本は手元資料として配布するケースがほとんどです。

後方席から見えずらい小さな文字やデータの投影は、投影用データを作成する段階で拡大するなど、後方席でも見えやすいように作成するのが基本。
これらの理由から研修の投影用データを映し出すためだけなら高い解像度は必要ありません。
もちろん、社内会議でも使用するのであれば、WUXGAも検討の余地アリです。

【輝度(明るさ)】

使用する教室によります。

プロジェクターの輝度が低いために(通常、古い機器です)、教室前方の電気をすべて消してしまうクライアントがいます。
しかし、これだと前列や前方グループの手元も真っ暗。
おまけに講師の表情も暗くて見えません。

このような教室ほど、3500lm(ルーメン)以上の高輝度プロジェクターを購入しましょう。
つまり“教室前方の電気を消さなくても、十分に明るいプロジェクター”です。
スクリーンだけ暗くできる教室は、その分2500lmやそれ以下の明るさのプロジェクターでも十分です。

【その他の機能】

特にお勧めしたいのは『単焦点モデル』。
単焦点モデルとは、プロジェクターとスクリーン(投影面)の距離が近くても大画面の投影が可能なモデルです。

投影面に近づいても講師の影が出にくく、まぶしさも軽減され、狭い教室でもプロジェクターが邪魔になりませんのでおススメです。
また、プロジェクターとスクリーンの距離が近いということは、受講生の机も前方に置けるため教室にも余裕がでます。少しお値段は高くなりますが、ぜひ検討したい商品です。

次に便利な機能が“スピード起動”。

プロジェクターは一度電源をONにしたらOFFにしないので起動速度は関係ないと思われがちですが、演習などで投影用データを使わなかったためにオートパワーオフ機能が働いて電源が落ちていた…と、言うこともあります。
次のセッションで、電源ONですぐに研修再開できるのはありがたいですね。

それ以外にも最近のプロジェクターには、ワイヤレスでデータを送ったり、照度センサーがついていたり、2画面表示機能がついているなど機能が盛りだくさん。

しかし、個人のPCと違ってプロジェクターは従業員同士が共有して使用するため「下手に触って、設定が変わってしまってはいけない」と思う人が多いのでしょうか、ほとんどの機能は使われず、また購入した状態のまま使用しているクライアントが多いです。
せっかくの高機能プロジェクターを導入したのに、もったいないですね。
なので、社内で共同利用するプロジェクターであれば、必要な機能を見定めて、あまり最新の高機能なモノは要らないのでは?とも思います。

卓上型プロジェクター
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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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