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オンライン面接でカメラレンズを凝視するマナー

オンラインで相手とやり取りするときに、あなたは画面(液晶)を見ていますか?
それとも、カメラのレンズを注視していますか?

オンライン面接が主流になってきた大学生の就職活動。
大学のキャリアセンターではオンライン面接を前提とした面接指導研修が増えてきました。

「とにかく、画面は明るいことが大切」と言われてリングライトを購入する、映像がカクカクならないように自宅のメタル回線ではなく従量制のスマホ4Gで面接に挑む、「生活音が入らない事。加えてバーチャル背景は使わないこと」と指導されて、わざわざ両親の実家まで行ってオンライン面接に挑むなど、今年の学生は昔と違って別の苦労が多いようです。

それら指導の中のひとつが「面接中はカメラ(レンズ)に向かって話すこと」と言う指導。

ノートパソコンであれば画面の上、タワー型のPCであればモニターの上部にwebカメラを取り付けます。
おのずと液晶画面を見ると相手には視線を下に落とした学生が見える訳。
指導教官いわく、目線を落とした姿は自信の無い姿に映る…「だから画面に視線を落とさずに、ずっとカメラレンズを見続けなさい」と言う指導だとか。

相手と会話する余裕もなく、ただひたすらレンズを凝視するだけの面接。
当然のことながら採用担当者の表情を読み取ることもできず、それ以前に一度も採用担当者の顔を見ていないと言う学生もちらほら。

本来、目は視覚と言う情報収集の器官なのでしょうが、目は口程に物を言いといわれることわざがあるくらい重要な意思表示の器官でもあり。
果たして、この場合はどちらを優先すべきなのか疑問に思うところです。

近い未来、既存の液晶画面は半透明のプロンプターガラスになり、プロンプターに映し出された相手の顔の向こうにカメラレンズが装備されて、そのレンズは画面のどこをみようとも常に視線を追いかけて相手には正面を見ているように映し出される…もしくは、それをアプリ上で行ってしまうなど技術は非常に早いスピードで進化していくことでしょう。
そうなると、ビジネスマナーの研修はまたカリキュラムを練り直して対応しなくてはなりませんね。

ビジネスマナーも時代に合わせて変わっていきますが、技術に合わせて変えなくてはならないビジネスマナーが増えてきたな?と、感じる今日この頃です。

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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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