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多様な働き方を受け入れられるか試されている時

テレワークに関係する研修が少しずつ依頼されるようになってきました。

昨年の3月以降、怒涛の如く押し寄せてきたテレワークの波。
「ウチは無理や」と言っておられたクライアントも、そこは日本企業。
あそこもやってる、ここも始めた、取引先も、仕入れ業者も…と周囲がテレワークを始めると「ほな、ウチもやらなあかんな」と言うことで『とりあえず』スタート。

通信環境やパソコン、アプリケーションソフトのように目に見えるハード類は揃えたけれど、制度と運用に関しては「走りながら考える」と言うスタンスは以前のままなので、あちこちに問題が発生し始めているようです。

研修カリキュラムに対する依頼内容は、テレワーク下におけるコミュニケーションの取り方や上司からの指示命令の出し方。
他にも在宅している従業員の勤怠管理や評価の仕方について教えてくださいと言う内容が大半を占めます。

「では、皆さんが何に困っているのか事前にアンケートを取りましょう」
と当社から提案すると、
「常に上司に監視されているようで、リアル出勤よりも気疲れする」
と言う、まさにテレワーク研修のドストライクの相談事から、
「ペットの猫が膝の上に乗ってきたり、ノートパソコンのキーボードに乗ってくるので仕事ができない」
と言う可愛らしいお困りごとまで。

他にも、外部からの騒音に関することや自宅にいる家族に関することなど、プライベートと仕事との両立に悩む相談事が多くありました。

騒音や背景などは、騒音だけ判断してノイズカットするアプリやバーチャル背景を上手に使って、また、コミュニケーションについては、チャットのソフトを上手に使って小まめに上司や周囲とやり取りすることも可能です。
また、お子様やご家族には在宅勤務について丁寧な説明が必要なのでしょうが、さすがにペットのネコにテレワークを理解してもらうのは至難の業でしょう(笑)

大事なことは、今後はさらに在宅と言う働き方が主流になってくることを理解し、個別の対処法を実施することもさることながら、一人ひとりが『柔軟性』を持つことだと考えます。

過去の「仕事とはこうするものだ」と言う価値観にとらわれず、外部の音は入ってくるもの、子供は仕事時間中にもじゃれついてくるもの、宅配便はこちらの時間と関係なしにインターホンを押してくるもの、そしてネコはオンライン中でもキーボードの上に乗ってくるもの…。

これらのことは自宅で働く以上は当たり前の出来事。
各々を排除するのではなく働く私たちの価値観を変化/向上させて、「会社でも自宅でも、リモート先でもきちんとしたパフォーマンスを上げることが大事なんだよ」と言う企業風土や企業文化の変革が必要になってくるのでしょう。

私たちが一番不得意とする『柔軟性』

全社員、全従業員が柔らかくて、多様な働き方を受け入れられるかどうか?
今、試されている時なのだと思います。

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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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