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研修の所要時間は何時間で設定するか

一日研修であれば6.5時間がベスト。
長くて7時間迄で終了しましょう。

研修を企画するとき、日時や受講対象者、会場やカリキュラムなど考えなくてはならないことは多くありますが、そのひとつに「何時間の研修を行うか?」があります。

クライアントと研修企画のお話をしているとき「研修は何時スタート、何時に終了にしましょうか?」との問いに「そうですね、では9時開始、18時終了で」と簡単に決めてしまう研修担当者がおられます。
しかし、その根拠の大半が『勤務(拘束)時間=研修時間』。

もちろん、勤務時間中に研修を実施するので所定の勤務時間と連動することは理にかなっています。
ただし、新入社員を除いて社員は自分の仕事を持っているので、自社内の会場で研修を行うのであれば、研修は15分程度早めに終了してはいかがでしょうか。
そうすれば、研修終了後に自席に戻り残務整理する時間も取れ、翌日に仕事の積み残しを減らすことが可能になります。また、研修開始前に15分程度の時間があれば朝礼に出てから研修受講が可能です。

実際、研修を実施するとなると「なるべく多くの時間を研修に費やしたい」と思う担当者も居られます。

しかし、冒頭イメージの「研修所要時間一覧表」をみると、Case5の9:00開始17:30終了の研修と、研修時間を30分長くしたCase7を比較しても、15分間の休憩時間が一回増えてしまえば、結局のところ研修に使える時間は15分から20分程度増えるだけで、あまり研修時間を長くした効果はありません。

また、特に座学の研修に慣れがない受講生の場合、一日中机の前に座っているだけで疲れてしまい、研修時間が6時間を超えると集中力が極端に低下するケースも散見されます。

所要時間も研修の中身もあまり詰め込みすぎは良くありません。研修実施のキーワードは“余裕”です。

時間とカリキュラムを上手に比較して、集中力の切れない間にスパッと行う。
こうすれば従業員が“研修嫌い”にもならず、『また、研修を受けたい』と思うこと間違いなしです。

研修所要時間一覧表
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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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