これから研修講師としてデビューされる方から、「どんなパソコンを買ったらよいですか?」と相談されることがあります。
講師だからと言ってPCに特別なスペックは必要ありませんが、研修会場であたふたしないためにも、これから購入を考える方の参考にして頂ければと思います。
(2020年5月現在)
まず、あくまで『研修講師として使用する』と言う前提で、ノートブック型のモバイルパソコン限定でお話を進めましょう。
講師が使用するPCを研修会場まで持参し、作成したデータを会場やクライアントが準備したプロジェクターで投影すると言う一般的な使い方。
最近はそのPCでZoomやMicrosoftのTeamsを使ってWeb配信するシチュエーションも増えてくるでしょう。
これらの使い方を考えられるのであれば、
- CPUはCore i5。i7までは必要ないと思いますが何かとトラブルを回避するのであれば上位機種を選んでおくのが無難かも。
- メモリーは最低で8GBでしょうか。研修の場合は進行中に作業を同時並行することはまれですが、気になるのが今後のweb配信時にすべての操作を1台のPCでコントロールするようなケース。できれば16GBあった方が良いかもしれません。CPUとメモリーには余裕が欲しいのがホンネです。
- 画面サイズは11~13.3インチ。持ち運びとカフェで情報収集とデータの手直しであればキーボードのピッチが指になじむ程度の小型がおススメです。モバイルPCの場合、事務所や自宅デスクで使用するときは別途キーボードと、22~23インチ程度のモニターを購入して大きな画面で使用する方が目もラクですし、キーの打ち間違いも少なく仕事の効率が上がります。
- ストレージはあまり気にしませんが一般的にHDDよりもSSDの選択で128GB以上。研修中に長時間のVTRを見せる場合、外付けストレージを持たない場合はこの限りではありません。
- OSは前回のコラム通り、Windows10(2020年5月現在)。MS-Officeは契約更新型のOffice 365 Soloか買い切り型のPremium、または2019になると思いますが、ここは使い方と金額との兼ね合いでしょうか。
外部機器を接続するポートはとても重要です。
ポイントはHDMIとVGA(アナログRGB)の両方の端子が搭載されていること。
これは、会場で使用する先方準備のプロジェクターやケーブルによりますので、PCのポートだけでなく、できれば研修前に「どちらで、接続するのか?」事前確認しておくのが良いでしょう。
変換プラグもありますしタブレットの場合はおのずと変換せざるを得ないですが、前回のコラム通り研修前の準備はサクサクしたいもの。
両方のスロットを確認しましょう。
最後に、意外な時に役に立つのが『光学ドライブ』です。
最近のノートパソコンはドライブ無しのモデルも多いですが、クライアントが作成された式典映像を見せて頂いたり、光学ドライブはなにかと出先での出番が多いもの。
値段と重量が増えるので判断に迷うところですが、もし搭載できるのであれば、光学ドライブ搭載型を選択するのも一考です。
結局のところ、どこのメーカーのがおススメですか?と言う質問になるのですが、以前ある大手通信事業者の新入社員研修で毎年講師10名ばかりが講師控室に集合していました。
休憩時間になると、みんな一斉にPCを取り出してメールや資料作成をするのですが、感覚的にはPanasonicの『Let’s note』を使っていた講師が7~8割でした。
最初は幅広く選択枝にあがるのですが、消去法でひとつひとつ性能や機能を検討し、最後に購入後のサポートの充実度なども含めて総合的に判断すると、やっぱりLet’noteにいきつくのだとか。
さすが、ビジネスマシン御用達のブランドと信用力。
もし、PC選択に自信がなければLet’s noteにしておけば無難…と言えそう。
ちなみに、私も10年以上Let’s noteを数台乗り換えています。
あ、でもわたしはPanasonicさんと全く関係ありませんよ(笑)
あくまで、本コラムはご参考までに。