もともとアナログの要素が強い研修の世界ですが、昨今のオンラインセミナーやリモート研修の台頭で一気にデジタル化、いわゆるIT化の波が良し寄せてきました。
このIT化の時代は当社のような小規模の研修会社にも(講師にも)デジタルディバイドの勝者にならないと生き残れない時代へと変化してきているようです。
そこで必要となるのが小規模の研修会社であっても、一通りのITリテラシー。
それも、パソコンが使えると言うレベルではなく、オンラインセミナーやリモート研修において『発信者側と受信者側との間に発生する通信やPC上のトラブルを自分たちで解決できるレベル』のスキルです。
今までの研修において、PCを受講時間中に使うのは(パソコン研修を除けば)、マーケティングやプレゼンテーションなどの限られた範疇の研修でした。
しかし、ZOOM、GoogleMEET、MS-Teamsなどを利用してウェビナーや研修を行うのであれば、発信者と受信者が繋がらなければ始めることができません。
そのため、音声は繋がっても顔が映らない。それもビデオがOFFになっているわけでもなく、Webカメラを繋いでいない訳でもなく、理由が不明。そう言えば、ウイルス対策ソフトでアプリが勝手にカメラにアクセスしにように設定したかも…
などのあらゆる事象を、受信者側ではなく研修会社や講師が提案・解決しなくてはなりません。
それも、受講生ひとりだけでなく、一定の割合で発生するすべての受講生に対して。
現在はオンラインセミナーやリモート研修への過渡期であるため、その線引きはあやふやですが、今後は「受講生が入室して着席し、講師の講義を聴いたり発言したりできる状態になるまでは、受講生本人(またはオーガナイザー)の責任」と言う約束事になるでしょう。
しかし、実施する側がなにも出来なくても良いと言う訳にはいきません。
多少のPC上のトラブルはクライアントと協力しながら自分たちで解決し、スムーズにセミナーや研修を開始できるように、オンラインでのセミナーや研修に携わる人たちはかなりのレベルでITリテラシーを向上させる必要がありますね。