クライアントが本当に必要とする研修を企画立案実行するためには、幅広い研修の知識と段取り力を持った営業担当者とお付き合いしましょう…と言うコラムを前回掲載しました。
目の前の営業担当者が段取り力を保有しているかどうかは、実際に「御社の段取り力研修は、どのようなものですか?」と聞いてみてくださいと前回のコラムで書きましたが、もうひとつ営業担当者にこんな質問を投げかけてみてください。
それは・・・
御社の営業担当者に対する研修体系はどうなっていますか?
研修と言う商品(または、サービス)をクライアントに提供しているのですから、自社の従業員に対する育成や研修は実施してあたりまえのハズ…。
「ハイ、当社の営業は年に4回研修を受講する体系になっています。直近では〇〇研修を受講して、3カ月後には△△の研修を受講する予定なのですよ」
このような返答があっておかしくありません。
ところが、「研修ですか…、いや実はうちは営業はぜんぜん研修受講する機会はなくて(苦笑)」とか、「特に研修を受講する機会はないのですが、いつもクライアントの研修を教室の後ろでオブザーブしているので、わざわざ研修を受講する必要な無いのですよ」などと言う、びっくりするような返答をする営業担当者もいたり。
研修会社ですから、たくさんの研修講師とお付き合いしているはず。
その講師に「当社の営業担当者に〇〇の研修をしてくれませんか?」と声掛けすれば、まず断る講師はいません。
なぜなら、その研修を通じて営業担当者と親しくなれる機会ができるわけですから、研修会社の営業担当者に対する研修講義は講師にとっては自分をアピールするチャンス。
講義のデモではなくキチンとした半日研修、一日研修なら喜んで請けてくれます。
なのに、自社の営業担当者は育成していない?…。おかしくありませんか?
また、会社として研修を実施していなくても営業担当者が業務終了後に自ら勉強会に参加したり、休日に自費で自分のスキルを磨くための活動をすることだってできるはず。
事実、わたしの知っている研修会社の営業担当者も意識の高い方は休みの日を自己研鑽のために有効に使っています。
「御社では、自社の従業員育成をどのくらいの頻度(時間)でおこなっているのですか?」
「あなたは、日々どのような自己研鑽をおこなっているのですか?」
これらの質問を、これからお付き合いする研修会社の担当者に、ぜひ投げかけてみてください。
その研修会社の、その営業担当者の“意識と実力”が、わかるはずです。