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研修開始でわかるクライアントの風土や文化

前回、営業研修で遅れて参加する受講生の話をしました。
反対に研修開始10分前には全員が揃って予定開始時間前に研修スタートできる組織があることもお伝えしました。

これって、研修が始まってからわかる「そのクライアントらしさ」ではなく、開始前にわかる「そのクライアントの風土や文化」とも言えそうです。

もう、15年ぐらい前の話しですが、とある大手の地方支店での研修では当日講師が会場に到着すると同時に人事担当者がスクール形式だった教室のレイアウトを島型に移動させ始めました。

「前日は遅い時間までこの教室をつかっていて事前にレイアウト変更ができなかったのかな?」
と思いながらも講師も一緒になって机を移動。

開始時間ギリギリになってなんとか机のレイアウトは終了。
しばらくして、受講生が集まりだしたのですがあと数名が来ない。

人事の方が担当部署に電話するとしばらくして受講生“らしき人”が数名集まって、今度は会場入り口でなにやら揉めている。
どうやらこの研修の対象者になっていた方々なのですが、当日の朝まで今日研修があることを上司から知らされていなかった模様。
あとから聞くと、その受講生の中には午後から有給休暇を取っていた人もいたとか。
有給休暇は他の日に振り替えてもらったのか全員が17時まで出席しておられましたが、午前中の講義は結構キツかった記憶があります。

研修受講対象者が当日まで(それも結構以前から予定されていた)研修があることを知らされていなくて、人事担当者もチェックをしていない。
これって、文化(風土?)ですよね。

この状況を少しでも未来ある組織に変えていくのか研修会社と講師の使命。
その後数回ほどこの組織の研修をおこなったところ、翌年には少しずつよくなったかな?と言う気もしていますが、その後の研修も毎回なんらかの理由で開始時間は遅れていました。組織風土と文化、なかなか変革は難しいものです。

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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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