研修会社も講師も企業の研修担当者もZoomでのセミナーや研修にも随分と慣れが出てきました。
それに合わせて研修会社やクライアントも数々の工夫が出てきたようです。
【1Room、1PC】
Zoomソフトを使って双方向の研修をする際に使う機能で欠かせないものが、ブレークアウト機能でしょう。
メインルームの参加者を小部屋であるルームに割り当てて自由に討議したり話し合ったりできるシステム。
少人数に分かれるので発言もしやすく、テーマにも寄りますが60分以上のディスカッションも皆さん平気で行います。
そこで問題になるのが、講師や事務局担当者が各ルームでどのような討議やディスカッションをしているのかを把握すること。
大きな研修会場で机をくっつけて島型になり、4名や6名で討議するリアル対面型研修の場合だと、講師や事務局が各グループ(机)の横に行って、討議内容を聞いて、更に討議を深めたり、討議を活性化させたりすることが可能です。
また、できる講師はAグループの討議に自分も参加しながら、Bグループの討議内容を聞き、Cグループで討議活性化している受講生をピックアップするなども当たり前の様に行います。
しかし、Zoomのブレークアウトでは、ひとつひとつのルームを順番に訪問していかなくてはなりません。
また、受講生も講師が入室してくると少し討議がトーンダウンしたりすることもしばしば。
なんとか、各ルームの発言を一度に聞いたり、討議の内容を一斉に把握することができないか…?
そんな時に、ブレークアウトルームの数だけPCを準備して、それぞれをゲストモードで各ルームに割り当てる方法があります。
予定されているブレークアウトルームの数だけPCを準備して各PCにルームを割り当てて討議メンバーの中に入れる。
そうすれば事務局のスタジオですべてのルームを一斉に把握することができ、各ルームの討議を聞きたいときに、聞きたいタイミングで、聞きたいだけ聞くことが可能になります。
確かに事務局が準備するPCは複数台必要ですが、大きな企業であれば普段使っていないPCを利用したりすれば5~8台ぐらいのPCを準備することも可能でしょう。
事務局にパソコンが複数台並んでいる姿はちょっとしたオペレーションルームですが、講師も研修担当者も一斉にブレークアウトを観ることができるので、これはちょっとしたおススメの方法です。