お盆前のこの時期、最高気温が37~38℃となるなど連日猛暑が続きます。
室内でもエアコンをつけて熱中症に注意しましょうと呼びかけますが、反対に室内は寒すぎたりして一年の中で一番体調管理に気を使う時期でもありますね。
さて、今回は夏の時期における“研修会場の室温”について考察しましょう。
世界的な地球温暖化の影響を受けて、最近は会社のエアコンのコントローラーの下に“夏季は室温28℃に設定してください”との注意書きを良く見かけるようになりました。
しかし、この温度設定、夏の研修では少し高すぎます。
会社の規定なので致し方ない部分ではありますが、できれば研修開始前後は24℃ぐらいに設定していただき、研修最初の休憩時間に26~27℃に上げて頂いければ、ちょうど『学習の適温』になります。
屋内での日常業務(仕事)ではルーチンワークが多いため、多少高めの室温でもカラダが慣れているのですが、日頃と違う脳の部分を使う研修では“快適に学ぶ”ことも重要。
実際に自治体など厳しい室温管理がなされている研修では、受講生は終日ハンカチで汗を拭きながら、うちわで仰ぎながら…と言う研修も見てきました。
しかし、これでは演習や講義に身が入りません。
汗をかきながら「やれ、やれ」と言うスタンスでの研修受講では、研修内容は身につきません。
夏場はちょっと低めの設定でスタートし、体が慣れてきたころに再度温度設定を行う。
寒い人には事務局がひざ掛けを準備する、または寒がりの人には自身でカーディガンの持参を促す・・・
夏場の研修やセミナーではこれらの工夫も必要ですね。
また、研修受講生は『薄着で座っている、終日カラダは動かさない、冷気は下方に滞留するので足腰が寒い、辛い』、と言う女性受講生からの訴えを良く耳にします。
反対に講師は『スーツを着て立っている、終日動き回る、テンションも上がっている(?)ので、暑い』という発熱量の多い男性講師も多いものです。
もちろん、セミナーや研修は受講生主体ですから、受講生にあわせた室温設定をしていただいて構いません。
私がビジネスセミナーをしている会場は、登壇エリアが一段高く、演台に立つと天井が頭のすぐ近く。
そのセミナー企業のご担当が「先生、暑いでしょう」と気を利かせてくれて、天井エアコンの送付口の真下に少し演台を移動してくれます。
おかげで、真上から冷気があたって終日とても快適。とてもありがたいですね。
今まで見たことはありませんが、演台のすぐ横に冷風機を設置してくれるクライアントも出てくるかもしれません。
期待したいものです。