なぜなら、管理職は育成の風土づくりをしなくてはならないから。
日本にはフィールドプレーヤーならぬフィールド管理職が多いと言われます。
つまり、本来はマネジメントしなければならないポジションの人間が、いそがしくて現場で汗水ながしているのです。
もちろん、率先垂範で従業員と一体になって現場で指揮をとることは重要ですが、従業員個人の能力開発や組織力の向上をしなくては、数字だけを管理する名ばかりだけの管理職になってしまいます。
まずは管理職がきちんとマネジメントやリーダーシップを学び、
「育成は必要なんだ。部下の能力開発をしないと、いつまでもこの状態が続くんだ」
と体感する必要があります。
(このマネジメント研修も、できれば30才代後半か40才代前半までに受講させることをおススメします)
上司が学ぶ風土が根付けば、組織内に育成、教育、能力開発、学習、研修、と言う意識も根付いてきます。
これが逆に
「学ぶのは若手のしごと。管理職は能力向上する必要はない」
という社風だと、結局のところ若手も学びません。
学んでも評価されません。
上司も部下が今日どのようなセミナーを受けに行っているかも興味がありません。
部下も上司命令でセミナー受講しているだけになります。
忙しくて研修やセミナー受講している時間がないという職場が多いですが、よく聞くと無駄な動きや非効率的なしごとのすすめ方をしている職場も多いものです。
鶏が先か卵が先か…になりがちですが、まずは管理職の意識変革から始めるのがセオリーなのです。
『上司が変われば、部下も変わる』ですね。