誰もが知っているウサギとカメのイソップ童話。
カメに勝負を挑まれたウサギが足の遅いカメを見て昼寝をしてしまい、競争に負けてしまった童話ですが、私は負けた理由はウサギが昼寝をしたから…とは思いません。
問題はウサギが「なぜ昼寝をしたのか?」です。
ウサギは、カメを見て“手を抜いてしまった。
しかし、カメは果たしてウサギを見ていたのか?と問われると、答えは否。
カメはウサギを見ずにただひたすらゴールを目指していたのです。
もし、これが私たちの社会であれば、脇目も振らずにゴールを目指すカメの評価は高くなり、慢心して手を抜いたウサギに対する評価はかなり低いものになるでしょう。
あの時、もしウサギがカメを相手にせず、自分の保有している記録を塗り替えることに目を向けていれば…、実は周囲から評価されているんだ…と意識して行動していればウサギに対する評価はまた違ったものになっていたはず。
いつも、自分の仕事に全力を尽くしなさい。
周りがどうあろうとも、周囲の期待を上回るように常に高いレベルの結果を目指しなさい。
この童話には、こんな教えが隠されているのでは?と、思いますが、如何でしょうか。
ところで、日本の童謡ではこの勝負を持ちかけたのはカメ側なのですが、普通に考えれば足の遅いカメの方からウサギに勝負を挑むのは考えにくい‥。
もし、童謡の通り本当にカメサイド(?)から勝負を挑んだのであれば、きっとカメはこの勝負に勝てるという確信があったのでしょう。
不思議ですね。
ちなみに、私はあの競争をセッティングしたのはカメではなく、実は二匹の上司だったのでは…?と、少しいじわるに思っているのですが・・・