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大卒、高卒混合での新入社員研修の際に気をつけること

あまりお勧めしませんが、大卒/高卒の混合で新入社員研修を実施しているクライアントは数多くあります。

まず、カリキュラムに目を向けると、仕事に対する姿勢や態度、ビジネスマナーなどは大卒/高卒に関係なく必要なので混合して受講させることに問題はありません。
また、採用ルートが違うため大卒社員と高卒社員が入社前には顔を合わす機会が少なく、今後もあまりないケースが多いためお互いを知る上でよい経験になります。

問題はその比率です。

大卒社員の中に少数の高卒社員が混じる場合は、高卒が男性社員の場合だと、どうしても一歩も二歩も下がって“受け身”で受講する傾向があります。
やはり18才と22才の差は大きいですね。
これが少数の高卒女性社員だと、意外と大卒男性社員、大卒女性社員と対等に渡り合うこともしばしば。

反対に総合職の大卒が少数の場合、グループ分けして演習やグループディスカッション、ゲームなどのアクティビティを行うと、まず確実に大卒がグループリーダーをやらされます。
もちろんグループの発表や振り返りも大卒社員になりがち。

本来は、新入社員として学歴に関係なくゼロから学ばなければならない大卒社員がグループのまとめ役に奔走するケースも数多くみてきました。
今後のリーダーシップや総合職としての意識付けには良いのですが、入社していきなり半強制的にリーダーを求められるのはつらいもの。
なので、あえて大卒だけのグループ、高卒だけのグループをつくってみると、大卒グループはみんなイキイキしてグループワークに励みます。

他にも、大卒は90分~100分程度の講義に慣れていますが、高卒の場合は40~50分が限界。

講師の講義がはじまって10~15分程度で集中力が切れてくる受講生もいます。
これも、大学と高校の授業時間の差。
もちろん、ベテラン講師は上手にこのバランスをとりますが、こんなところにも新卒の場合は異なる学歴を混合で研修実施するときに注意が必要となってきます。

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この記事を書いた人

1962年生まれ。大手旅行会社でセールス、外資系企業でマーケティング、人材教育会社でキャリアコンサルタントを経験後に独立起業。管理職を始めとした階層別研修と、部下指導、問題解決、ロジカルシンキングなどのスキルアップ研修の企画運営を行う。起業後20年間で33,000名以上のビジネスプロフェッショナル人材の育成に貢献してきた。
・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・職業紹介責任者、他、資格多数保有

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